不要輻射を抑えるためには余計な電流成分をカットする

不要輻射電波は、高周波および、電流が強く流れる場合に複写されます。そのため、不要な輻射をなくすためには、信号成分を必要最低限まで低周波に制御し、スプリアス電流などの余計な高周波をカットしてあげれば良いのです。そのためには、高周波信号の信号ラインに、ダンピング抵抗と呼ばれる、小さな抵抗成分の抵抗を挿入することで、スプリアス電流を抑えることができます。回路の新規設計を行う際には、デジタル信号のような高周波ラインには、必ずダンピング抵抗を挿入できるようにしておくことがおすすめです。

輻射防止とイミニティーを考慮するとシールド板が有効

一般的に不要輻射電波はプリント基板から配線がアンテナとなって発射されます。また、外部からの妨害電波などを受けるイミニティーについても、プリント基板上の配線がアンテナとなって拾ってしまいます。これを防止する手段として、シールド板をもうけることが有効な手段です。プリント基板から発射される不要輻射電波はシールド板によって反射され外部に飛び出さなくなります。イミニティーについても、外部からの妨害電波がシールド板によって遮断され内部基板に悪影響を起こさなくなるのです。

グランドの強化が重要

不要輻射が発生するのは、信号ラインだけではありません。一般的に電気信号は、信号線により伝達されますが、グランドラインにその信号のリターン電流が流れるのです。そのため、グランドラインがもし細い場合は、グランドラインがアンテナとなり、不要輻射を発生させてしまう危険性があるのです。この対策としては、グランドラインを極力太くする必要があります。最近の傾向としては、多層基板を使用することで、その一つの層を完全ベタグランドにしてしまうという手法があります。

EMC試験は、電気機器などが妨害電波によって機能を阻害されないかについて測定する試験で、製品チェックを行う上で大変重要です。